2018年9月27日より、500円値上げ。

少し神経質に上げ過ぎのように思われるが、輸出価格にスライドしている動きとなっている。中国は、10月からの環境減産を控え、9月の生産量を増やしており、その影響が大きいと思われるが、これから貿易摩擦の影響が鉄鋼業界にもジワジワと浸透してくるものと考えられ、株価が先取りして値下がりしている状況は、今後実体経済にも及んでくることは間違いないようだ。ただ、商品市況に大きな影響がある同じ先物商品の原油価格がOPEC総会でのサウジ、イラン等の対立から生産量の調整がうまくいっておらず価格は上昇してはいるが、新興国の経済情勢や米中の貿易戦争が過激化等、地政学リスクも多々生じている現況では、先行きに対しては決して楽観できない状況下にあると思われる。スクラップ相場もそろそろ踊り場に差し掛かっていると思われる。もし中国経済の成長が鈍化してきた場合は、世界的に長期の低迷期も考えられる。現況は進むより様子見がいいのではないだろうか。

北九州市 解体業 石川興産

2018年9月21日より500円値上げ。

7月14日より9回目の値上げで6000円幅の上昇となっている。価格を引張っているのは、もちろん中国で経済対策や環境減産等や米中貿易戦争での一喜一憂で株式は値下がり傾向となっているが、鉄鋼関係は先物が主導して上昇が続いているようだ。米国の制裁関税も為替では人民元が2月8日の1ドル=6,27人民元から9月17日の時点で6,87人民元まで人民元安が進んでおり、10%の制裁関税位では、為替安でカバー出来ているようだ。但し、現在10%の制裁関税も、2019年には25%に引き上げられる見通しとなっているようだ。現在米国の制裁関税は、中国からの総輸入量5229億ドルの半分弱の2500億ドルとなっているが、トランプは中国が報復関税を出せば、残りの半分にも制裁関税を課すといっているようだ。但し、米国も大変であり、トランプの本年の大幅減税により、米連邦政府債務は10年後には、2倍の29兆ドル(約3200兆円)と米議会予算局が発表しておりGDPに対する債務比率は78%から96%に大幅な上昇となる。今のところ米中の貿易戦争で漁夫の利でニンマリしているのは、ベトナムで米国向け繊維、被服、電気品部品等が大きく伸びているようだ。日本経済の為には、安倍さん三選で大正解でした。為替も株価も安定しています。

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2018年9月19日より、500円値上げ。

10月より環境対策の為の減産を始める中国が今月は駆け込み増産となっており、鋼材は減産による価格上昇、スクラップは今月の駆け込み増産による上昇となっている。又、中国では地方都市の不動産開発が進んでおり、これは都市部も同様であるが、空室だらけのマンション群が林立する異常な状況となっている。共産党独裁国家だから出来る砂上の楼閣的経済運営で人民元の大増刷により、国の内外は人民元でジャブジャブ状態となっているようだ。現在、中国の外貨準備高は3兆ドル超え(約330兆円超え)となっており、今後外貨準備高が減少に転じてきたら、中国経済、又世界経済も危うい状況になるものと思われる。米国との貿易戦争、新興国経済の悪化、増え続ける巨額債務、一帯一路の停滞傾向、内政の混乱と出てくるのは悪材料ばかりで、マクロ経済的にもちょっと危うい状況となりつつある。但し、スクラップ事情は、中国を筆頭に電気炉操業が増加しており、短期的には高価格が継続しそうであるが、中国も米国も来年度は黄信号が灯っており、この2か国が悪化すれば、当然日本経済も悪化する。オリンピック景気もオリンピック前年までといわれており、来年がオリンピック前年である。

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2018年9月15日より、500円値上げ。

世界的に上昇局面、世界での電炉操業が活発化しており、中国、インドその他新興国でも高炉建設に比べ初期投資が格段に安価な電気炉の新設が相次いでいる。特に中国では鉄鋼品の蓄積量、年間の発生量も年々増加しており、環境対策の面からも、莫大なエネルギー消費型の高炉生産よりも、CO2の発生量が少なく、地域密着型でその地域から発生するスクラップをそのまま消費出来る電炉操業に活路を見出しているようだ。中国の問題点は、米との終わりなき貿易戦争(覇権争い)、中国の台頭を快く思っていない米国民の増加により、より強硬姿勢を見せ始めたトランプ政権との中長期にわたる貿易を含む覇権争いが続いていくこと。内政では巨額な債務問題を政治主導による銀行の貸し渋りにより、破たん企業が増加傾向にあること。退役軍人等の年金問題も含め内憂外患の状況となっている。又、米利上げによって新興国の財政状況が一段と厳しさをましており「一帯一路」戦略も巨額資金が焦げ付くリスクを含んでおり、リーマンショックから10年、不況前に現れる長短金利の逆転現象(イールドカーブの逆転)が近々起こる可能性が高く、来年度は何か起こる兆しを多く含んでいるようだ。

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