2016年6月18日より500円値下げ。

 世界経済及び鉄鋼市場も相変わらず中国に振り回されているが、来週は英国のブレクジット(英のユーロ離脱問題)の国民投票があり、離脱ということになれば、一時的に株式市場、為替市場、コモデティ市場等が大波乱となりそうである。私もつい最近まで離脱ではと思っていたが、残留派の女性議員が、離脱、移民阻止を叫ぶ極右の男に暗殺されたことにより、世論は残留支持に傾いたように思える。勿論23日の国民投票まで判らないが、最悪はないといっても良いと思われる。しかし、もし離脱ということになれば、更なる円高、株安は避けられそうになく、参院選を控え安倍政権には打撃となる。

勿論、経済への影響も甚大であり、前例がないだけに予期せぬマイナス要因も多々生じることもあり得る。但し、よく考えれば、離脱となっても実際の離脱まで2年ほどのタイムラグもあり、ユーロ、米国等の前向きの姿勢さえあれば、ユーロの決め事とは一線を引くものの、一部(ユーロ内ビザなし等)の問題が残るだけで大勢は変わらないと思えるのだがどうだろうか。我が業界は、中国さえお行儀よくしてくれれば問題はないのだが、共産党独裁国家なので、イデオロギーの根本的な違いは如何ともし難い。今の中国は、まるでナチスドイツを見るようで、習近平は、ヒットラーの再来かも知れない。

将来、日本人がユダヤ人の悲劇と同様な状況にならなければいいが、過去に国の内外で日本の人口と同じ位の1億人ほど殺戮してきた国ですから、これからの日本は必死で防衛力を構築しなければ、後悔することになるかも知れない。鉄スクラップは最大輸入国のトルコに大量の中国、ロシアのビレット等が入ってきており、最大輸出国米国の市場も影響が生じている。

北九州市 解体業 石川興産

2016年6月4日より、500円値下がり。

 先物買いの熱も冷めてズルズルと値下がりが続いている。年初にあった中国鉄鋼設備の削減の話もどこへやら、産めよ増やせよではないが、国内の需要減により、安値での大量輸出がすでに始まっているようだ。中国の過剰輸出に付いては、米国やインど等では、既に反ダンピング法適用で高率な関税で対処している。米国では冷延鋼板に対しては265.79%、耐食鋼には209.97%の関税を課すことになった。更に米国では、中国の鉄鋼企業40社に付いて、米国国際貿易委員会(ITC)が調査に乗り出しており、大統領選挙前ということもあり、中国鉄鋼品全てで反ダンピング法適用ということも考えられる。世界的に景気が下降傾向の中、中国の横暴な貿易戦略に対して、世界中が「NO」を突きつけることもありそうだ。又、中国は人民元の切り下げで輸出を促進することも視野にあり、現在でも5年ぶりの人民元安(対ドル)となってはいるが、更なる人民元の基準値の引き下げも十分ありうると思われる。中国の鉄鋼情報専門誌によると、春先より景気回復期待で、68か所の休眠高炉が生産を再開しており、その数量は5000万トンともいわれ、新規設備も含めると、年間1億トン近い数量となる模様だ。その為3月の粗鋼生産量は前年同月比2,9%増の7065万トンと14年12月以来の増加に転じ過去最高を更新している。中国は習近平がトップになって以来、国の内外に対して強硬的な対応が続いており、国内はもとより、世界で混乱を引き起こしている。その強引な行動には、世界もウンザリしており、孤立化を招くだけなのだが、おぼっちゃま育ちの習近平には、そこのところが分からないのかも知れない。

北九州市 解体業 石川興産