年明けより、中国株式市場が、2度のサーキットブレーカー発動で取引停止となる中、 世界中がリスクオフ状態となり、いきなりの円高、株安スタートとなった。特に7日はスタートして30分での商い停止は市場にとってショックは大きかったようだ。この傾向は中国市場がある程度収まるまで続くと見た方がよさそうだ。リスクオフでの円高と中国市場で売れない分、外資が日本市場で売ることになるので、結局円高、株安ということになる。鉄鋼市場はというと、中国からの大量輸出という構図は変わらず、各国ともその対策に乗り出しており、個別対応となっているが、ここにきて漸くOECD(経済協力開発機構)も、この問題についての緊急閣僚会議を4月に開催することに決まり、日米欧はWTO(世界貿易機関)への強制力を伴った提訴も視野に入れ、OECDに非加盟の中国も参加させての協議となりそうである。但し、中国の過剰設備、過剰債務の問題は簡単に解決出来るものではなく、決裂ということも有り得る。その場合は、自国産業保護の為に、個別に中国製品に対して高関税を掛けることになる。どちらにせよ、これから、中国製品抑制の為の貿易戦争が始まりそうだ。この先過度の円高ともなれば、 日銀による、更なる金融緩和も考えられ、それは115円が目途となりそうである。 申年は騒がしい年になるというが、まったくその通りの年明けとなった。
北九州市 解体業 石川興産