2017年1月11日より、500円値上げ。

 輸出価格に対応した値上げであるが、原油を含むすべてのコモデティ関連は下げてきており、株式、為替、債券等も、トランプユーフォリア(過度の期待感)も落着き、逆にトランプリスクを多少織り込んだ動きになりつつある。1月20日に大統領に就任することになるが、そこから本格的にアメリカファーストの始まりとなる。商売人出身らしく、さまざまな業界に口先介入してきてはいるが、過度に保護色を強めてくると世界の物流や企業活動に悪影響が及ぶことになる。既にその動きは出始めているが、円高への警戒感と共に、貿易の自由化への道を進んでいた世界経済が、トランプを筆頭とするナショナリズムの高揚で、縮小に向かうことも十分あり得る話と思われる。トランプ政権は、多くの証券マン(ゴールドマンサックス系が多い)や投資家を集め、対テロ等の強硬派旧軍人出身、対中強硬派等で固めつつあり、一体どちらに進もうとしているのか現在の段階では判断は出来ないが、強いアメリカを取り戻す「アメリカファースト」を目指していることは感じられるメンバーではあるようだ。日本政府も国際企業も余程上手に立ち回らないと、思わぬ予期せぬ出来事が起こる可能性もある。原料炭価格、原油価格等もピークアウトして下げてきており、為替も中期的に円高に進んで行くことになりそうだ。トランプユーフォリアからトランプリスクに市場が反応して来つつある。

北九州市 解体業 石川興産