23日のジャックソンホールでのFRB のパウエル議長が9月からの利下げに言及、その話しぶりから、利下げ幅が0,25ではなく0. 5ではないかと市場では普戒感が生じているようだ。又、11月も引き続き利下げが行われるとの観測だ。パウエル議長は、7月の雇用統計の悪化を労働市場の減速と捉えており、利下げが続くようであれば、このままドル安円高が継続し、今まで円安で潤っていた輸出企業はそのまま減益が増大することになる。
更に、日銀が再利上げに動くようだと、12月には120円台の円高もありうる。又、米国の大統領選もトランプなら円高、日本の総裁選挙も小泉進次郎なら、経済音なところから果たしてどうか。ここから先は、いつも普鐘しているように、高値波乱が続いた後に、右肩下がりの動きになっていくものと思われる。当然商品価格も為替スライドで下げに向かう動きとなりそうである。日米の波乱含みも要注意であるが、やはり今後の世界経済での大きな波乱要因は中国経済である。習近平が経済よりもイデオロギー重視の政治姿勢を続ける限り中国経済の復活はなく、中国鉄鋼メーカーも安値の輸出に走っており、それが世界の鉄鋼市況を冷やし続ける大きな要因となっている。この傾向は今後更に顕著な動きとなる可能性も高く、いつか来た道、鉄鋼不況となることも片隅にいれておくべきである。
北九州市 解体業 石川興産