2016年9月1日より、500円値上げ。

 少し夏バテ気味の為、遠吠え通信等もご無沙汰しておりますが、今か今かと値上げを待っていましたが、1000円くると思っていたところ500円と取敢えずの値上げとなった。この先国際価格がどうなるのか、為替がどうなるのかにもよるが、電炉さんの現在の、メタルスプレッドからして、そんなに上げられる状況ではない。又、中国もG20を控え懸命に近隣との友好をアピールしょうとしているが、これまでの中国のやり方からしてG20が終了すれば、再び中国は強権的な手法で、ジワリジワリと周辺国に圧力を掛けてくることは間違いない。これを「サラミの薄切り戦法」というらしいが、少しずつ少しずつ自国権益を広げて行く、まったく迷惑極まりない共産党独裁国家である。この時代錯誤な一昔前の帝国主義手法は一時的には効果があるのだろうが、最終的には全ての国々から用心され一線を引かれることになる。最近では一帯一路政策にしても、AIIBにしても中国への警戒感から話がとん挫しているものが多く、今の中国は内政も外交も失敗続きであり、その大きな要因が内外への強権的過ぎる政策にあるということに気づきそうであるが、共産党という厄介なイデオロギーは国民不在でもあり、外に向けても相手が弱いと思えば、まるで強盗のような行動で自国権益に取り込んでいくという本当に傍迷惑な国家である。これは、共産党内部で常に権力闘争が発生しており、より強硬的な意見が、まかり通る土壌があり、これが共産党の発展に繋がるものと誤認している面が多くある。経済も鉄鋼も現在の中国は公共投資で支えられており、政策が出るたびに、先物価格が上昇し、現物も上がるという状況が続いているが、現状は民間企業がバタバタと倒産しており、ゴーストタウンも増大し、国、地方政府、国営銀行、国営企業群の巨額債務は更に膨らんできている。究極なヘリコプターマネーで資金供給しており、これに基幹産業の過剰設備問題が乗っかっているわけだから、中国経済は、うまく乗り切っても10年~20年は低迷が続きそうである。その状況下、膨れ上がった軍事予算も経済の足を引っ張ることとなり、13億人の人口の多さから個人消費は、当たれば大きなものとなるが、全体的にはジリ貧の状況が続きそうである。従ってG20が終了すれば、またぞろ鋼材輸出も活発化し、南シナ海、東シナ海も「サラミの薄切り戦法」で既成事実の積み上げを図ってくるものと思われる。一方的な権益奪取ではなく、中国が友好的な協力関係を求めてくるのであれば、自国の経済発展にも大いに有効であると思われるのだが、共産主義というのは綱領とは違って分け与えあうのではなく全ていいところは手段を選ばず強奪するというのがその趣旨らしい。

北九州市 解体業 石川興産