中国産スクラップの輸出規制により、輸出市場価格の調整が続いている。中国ではインフラ投資や不動産投資が堅調なことから鉄鋼需要が増加しており、中国鉄鋼メーカーの生産量も増加しているが、一方政府によるインフラ投資もすでにピークアウトしており、不動産投資も金融規制が入って来ていることから、今後中国国内の鉄鋼需要は減少傾向になる可能性は強い。中国政府も景気を喚起させる目的で不動産バブルを演出したり、株式バブルを演出してきたが、これらも頭打ちとなっており景気刺激策のカードも数少なくなっている。又、米国に大きなリスク要因があり、米国の鉄鋼製品の輸入規制の広がりを見せていること。ロシアゲート等でトランプ政権の超目玉である大規模な減税政策やインフラ投資が絵に描いた餅化しつつあること。それと現在行われている米ジョージア州の補欠選挙で共和党の盤石地盤と言われているこの地域で共和党が敗れることになると、共和党員に自分の首を心配する機運が一気に膨らむ可能性もあり、トランプでは今後難しいとトランプ離れする可能性も大きい。副大統領が大統領としての著しく資質がないと議会に訴え、議会の半数が賛成すれば弾劾以外でも罷免させることが出来るのではと思われるが(?)又、米国の4回目の利上げにも関わらず、10年債利回りがほとんど上昇しておらず、このイールドカーブのフラッット化では2001年3月のITバブル崩壊、2007年12月住宅バブルの崩壊という経済危機を起こしている。又、この6月は過去に6月24日に湾岸戦争ぼっ発、1950年6月25日に朝鮮戦争ぼっ発とあり、世界の政治経済に相当な違和感、危機感を多くの人々が感じているようだ。原油、鉄鉱石、原料炭ともに本年最安値付近に沈んできている。高炉メーカーは上級屑の購入を増やしている。
北九州市 解体業 石川興産