2018年10月31日より500円値下がり。

4月以来の値下がりとなった。関東輸出価格は月初より下げていたが、製品価格が堅調なことから下げ渋ってはいた。輸出先の韓国を始めアセアン諸国に米屑等の安値玉が入荷していることから、日本からの輸出交渉が難航、もっと早く値下がり局面と思われていたが漸くの値下がりとなった。現在中国の価格が国際相場より頭一つ高く、景気対策により製品、鉄屑とも独歩高となっているが、貿易戦争の影響はジワリジワリと経済全体に及んでおり、すでに自動車生産は2~3か月前から前年同月比からマイナス推移となっている。その影響もあって、条鋼類は高く、鋼板類は安値となっている。現在、輸出先国と国内価格は3000円~4000円ほどあり、そのスプレッドをある程度埋めて行く相場となるかも知れないが、これからは、製品は冬場の需要期、スクラップは冬場の気候次第で集荷難、荷動き難が考えられ、貿易戦争の影響も含めリスクも絡んだ動きになると思われる。世界的な景気の落ち込みは、来夏以降と思われる。

北九州市 解体業 石川興産

2018年10月3日より500円値上げ。(九州のみ)

九州のみの500円値上げ、東鉄の5工場で今回の値上げで九州工場が一番高くなった。上がるのはいいけど貿易戦争で中国経済の指標が下向きになって来ており、これからの状況を考慮すると、一旦下げに転じると下げ足は早いと考えた方がよさそうだ。今回の値上げの4000~5000円は実需の上げと見ていいが、そこから先は先物と思惑での上げであり、いわば、砂上の楼閣相場といってもいいかも知れない。あとであの時がピークだったねと判ることだが、夏場から年内がピークであり、来年以降は、中国経済が下下が加速する可能性は大きいのではないだろうか。10月以降は環境問題から高炉メーカーの減産が始まり、公害発生が比較的少ない電気炉メーカーの生産が増加することから高炉減産での鋼材の値上がり、電気炉操業の増加からスクラップの上昇での現在の相場であるが、何度も言うように中国の経済指標は確実に下がってきており、過剰債務を抱えた、金融、企業も徐々に厳しい情勢となってきている。シャドウバンキングの倒産が増加しており危険な徴候が数多く出現している。

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