2019年1月8日より500円値下げ。

新年早々の値下げとなり、相変わらず弱気相場継続の年明けスタートとなったただ、これまでの値下がり局面とは若干違い米中貿易戦争は話し合いが始まり(難しいと思うが)、悪化していると思われた米雇用統計も良好でもあり、又、本来は良好であれば、一段の金利上昇が嫌気されドル高、株安、コモデティ下げとなりそうであるが、年末の株価等の大幅安局面でトランプ大統領がFRBの政策批判を繰り返した為(一理あり)、パウエル議長の利上げに対するトーンも弱くなり、今年の利上げは遠のくのではとの見方が強くなった。ただ、中国の経済停滞は続いており、安価の鋼材や半製品が海外に流出、今後はスクラップの国際価格より、中国からどれだけの量と価格のものが出てくるのかによってスクラップ価格が左右されそうである。困ったことに、現在の中国は高炉のキャパアップのリプレースも続いているのと、スクラップの国家備蓄量も年々増加し年間のスクラップ発生量も2億トン前後まで急増している。その為、国家主導で環境面でも問題のない電気炉の設置が全国的に続いており、国内需要が落ち込めば大量のこの製品が海外に流れ出すことになる。本年からはスクラップ業界だけでなく、鉄鋼業界全体でこれとの戦いとなると思われる。

北九州市 解体業 石川興産