中国の経済減速が原油を始めとするコモデティ全般の下げに及んでいる。24日発表の英調査会社マークイット社によると7月の中国製造業購買担当者指数(PMI)速報値は前月比で1.2ポイント低い48.2と改善予想を裏切った数値となった。上海深センの株式市場も政府の形振り構わずのテコ入れ策で一時戻したかに見えたが、28日に再び8.5%もの下げとなった。原油も中国の需要が減少する中、アラブ諸国、ロシア等の産油国は減産しておらずイランの国際市場復帰も絡めて供給過多が続き1バレル50ドル割れから更に値下がりが続くと予想される。イランは備蓄している原油1000万バーレルの放出も噂されている。
鉄鉱石も豪大手の増産が続き、原料炭市場とも供給過多から値下がりが続いている。
中国の鉄鋼生産は1月~6月で4億997万トンと前年同月比1.3%減と微減ではあるが、鋼材(半製品含む)輸出は1月~6月累計で5240万トンとと前年同月比27.8%増と過去最高を記録している。新環境法での設備廃棄も進んでいるようだが、それ以上に、海外での新規設備の増強が行われており(マレーシア、南ア、インドネシア、カザフスタン等で中国企業の進出)ますますの供給過多が続きそうだ。目先、中国経済次第と思われるが厚いカーテンの中で本当の姿が見えず、どこまで悪いのか判断が付きかねるが、原材料の使用量、鉄道貨物の輸送量、ばら積み船運賃の変動を示すバルチック海運指数からみると相当悪化していると伺われる。それらから見ると弱気相場が中長期で続きそうである。米利上げ(10月以降)があればコモデティ関連は更に下げることになる。光明はインド経済が堅調であること、中国からインドへ資金が移動している。
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