2021年11月20日より500円値下げ。

原油価格が高値より反落傾向、それにつれてコモディティ関連も反落、漸く相場も落着いてきた感もあるようだ。不動産不況から建設業も低迷中の中国では鋼材価格も10月より20%強の下落、鉄筋として使用される棒鋼は27%の値下げとなっている。又、鉄鉱石の下落幅も大きく5月の高値2万4000円から11月の先物価格は1万円を割り込み60%もの値下がりとなっている。中国政府の所得格差をなくすという経済政策がどのような形になって現れるのか、倒産が急増中の不動産業界に政治的に助け船が出るのか。民間企業にも共産党の圧力が増して来ていることから、鉄鋼業界も今までのような野放図な生産や経営も出来ず、減産に徹しているようだ。それにも係わらず鋼材価格が値下がりしているのは、経済は自由という政策に変化が見えて来ているからに他ならない。習近平が独裁体制を強化するために、共産党体制の強化を図り、その為には国民の大多数は未だ貧困層であることの是正を図らなければならないというジレンマが経済界の迷走に繋がっていると思われる。さてこれからの中国経済がどうなるのか、それにより今後のコモデティ価格も落着きどころを探すことになる。ただいつも言わせて頂いているように、脱炭素の動きに変化はなく、鉄屑の使用量の需要は増えて行くであろうし、非鉄関連も半導体や省力機器、電気自動車関連と需要が極端に減少することはない。下がるのは今高騰している原油等の化石燃料群は年々使用量の減少は間違いなく、現在80ドル台の原油価格は来年末には50~60ドル台に下げている可能性は強いと思われる。(信用しないで下さいよ)

北九州市 解体業 石川興産