中国の旧正月があけ、高値調整していた鋼材、スクラップに動意が出てきたようだ。ただ中国の2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は1年7か月ぶりの低水準の50,3であり春節(旧正月)の影響で稼働日数が少ないこともあるが、米国との貿易摩擦や過剰な債務や政府の公的支出の減少、特に小型車購入に対する減税策、エコカー等に対する補助金の減額等が最大40%程減額されており、消費に陰りが出てきているようだ。又、米国の新FRB議長、パウエル氏の議会証言があったが、ハト派と思われていたが、結構タカ派的な発言だったために、長期金利が急騰、株式の大幅下落となっている。今月、米国は4度目の金利の上げとなりそうである。このことは本来はドルに対して円、ユーロ等は下落しなければならないが、特に円はトランプ政権の度重なる貿易に対する圧力もあり円は逆に円高となっている。又、この円高は日銀の手詰まりをみた海外投資家による大規模なドル売り円買い、日本株売りとなっており、日銀による金融緩和策のテーパリングを見据えた投機的な動きとなってきている。このように世界の金融経済が転換期に来ていることから金融商品、資源等コモデティ価格も乱高下が続く可能性は大である。
北九州市 解体業 石川興産