2016年4月15日より九州除き、500円値上げ。

関東湾岸価格の値上がりに対応したものであるが、そろそろ行き過ぎではと思われる。原油もWTIで1バレル42ドル台まで買われたが、4月17日のドーハでの増産凍結協議に向けての思惑買いが主体での上昇である。又、現在でも供給過多状態が続いている中で凍結するだけでは、価格的にインパクトはない。原油価格が短期間で、ここまで上昇したのはヘッジファンドの先物での買い上りと売り方の巻き戻しであった。その先物買いは、3月末時点でのブレンド物先物とオプション契約について36万4000枚、WTIは21万5000枚と記録的なネットポジション(純買い越し)となっている。*1枚は1000バレルであるからヘッジファンドのペーパーポジションは、世界の石油需要の約6日分、5億7900万バレルに上っている。これは最近の円買いにも表れており、ヘッジファンドの円買い越しポジションは4月5日までに、6万枚を超えており、2009年以降の円高局面を含めて過去最大規模に積み上がっている。何が言いたいかと言うと、どこかの時点で原油の下落場面、円の円安となる場面があるということである。これらと同じように鉄鋼関係も今回の値上がりは思惑が先行している部分が多く、実需が伴っていないことから、思惑買いが終了すれば価格は下げることになる。噂では中国では休止中の炉まで再稼働させているらしく、案外早く下げに転ずることになるかも知れない。

 

 

北九州市 解体業 石川興産