2016年4月16日より、九州、田原、宇都宮500円値上げ。

今回も関東湾岸価格に対しての価格調整である。メーカーとしても5月連休を控えて在庫の積み増しを図っている。原油価格にしても鉄鋼関連価格にしても、中国の景気対策に対しての思惑的な先物買いが価格をけん引しており、実需が伴っての買いではなく、ヘッジファンドの先物買いでの買いあおりの動きに踊らされているというのが実情である。又、4月17日にカタールのドーハで原油増産凍結協議が予定されているが、仮に合意に至っても現在の供給過多の需給ギャップが改善される訳ではなく、原油価格の継続的な上げには、つながらないと思われる。原油先物市場では先物の買いが積み上がっており、ヘッジファンドの逃げ方としては、一旦買い上がり、その後ドデン売りに出てくるものと思われる。15日発表の中国1~3月期GDPは前年同月比プラス6.7%と習近平の唱えと同じでやっぱりという感じである。又、3月の輸出額も前年同月比11.5%増と見かけは好調であるが、前年は3月に「春節」の休みが入っており,元々のパイが小さく、本年は休みの大半は2月であり、その差が11.5%として表れただけである。又、同時期の輸入は7.6%減と悪く、いつも指摘するように、輸入がこれだけ落ち込んでいるのに、GDPの7.6%というのはあり得ない。中国経済の停滞は継続中である。

北九州市 解体業 石川興産