2016年4月13日より、1000円値上げ。

正直驚きの値上げである。中国の景気対策と米国の利上げ先送りにより、世界的にリスクオンの動きとなっている。特に中国の景気対策は、在庫薄状態であった中国国内の需要を喚起し、取敢えずのところ輸出量の減少となり世界の鉄鋼価格の上昇となっている。中国からのビレット等の輸出減少は、トルコからの米国くずの大量オファとなって価格に跳ね返り、米国コンポジットプライスは年初から70ドル~80ドル上昇、CIFベースで260ドルを超えるオファとなっているようだ。但し、中国をはじめ世界的な景気低迷は継続しており、米USスチール、世界的大手アルセロールミタル、英タタ製鉄では大きな赤字決算となっており人員整理も始まっている。原油価格も4月17日の増産凍結協議を前に40ドルを超えた価格帯となっているが、供給が需要を上回った状況が続いており、先行き価格が維持出来るか微妙な状況となっている。中国鋼材も中国国内の在庫調整が終了した後にどういう動きとなるのか要注目だ。

北九州市 解体業 石川興産