2016年4月6日より500円値上げ。

前回と同じく、輸出価格対応である。中国の大型の景気対策により、思惑的な投機資金が集まり鋼材価格等が反発、上海等の一部大都市での不動産価格の急騰、上海株式市場の節目である3000ポイント回復等政府の懸命な景気てこ入れ策で、コモデティ関連全般に買いが入り売り方の巻き戻しが続いていたが、実需の伴わない買いの為取り敢えず一服となっている。日本国内の船積み価格はタイムラグがあり、今回の値上がりとなった。コモデティ関連の代表格の原油価格は、40ドル台を付けた後、35ドル台まで値を消しており、その他の商品も巻き戻された後は反落基調となっている。先月末のFOMCでイェレン議長が利上げの見送りとハト派的発言があったのと、先日発表された日銀短観の業況判断指数(DI)が大企業製造業で、プラス6と2013年6月以来の低水準だったことで、円高、株安となり、111円台前半の円高は、輸出企業の業績を更に悪化させることから、海外からの資金が引き上げ始めている。このところリスクオンの経済情勢が続いているが、これまでリスクオンは円安となっていたのだが、その反応もなく円高になっているのは、相場の潮目が変わったと見る向きが多い。これを止めるには一刻も早く大型の景気対策を表明するのと、為替もこれ以上の円高は容認出来ないと、何度かのレートチェック的介入をしないと海外資金は逃げ続けることになる。

北九州市 解体業 石川興産