2015年12月4日より田原工場500円上げ。

国際価格の上昇により、東日本価格が安値訂正、前回の上げと同じくあくまでも調整に過ぎない。依然として中国の鋼材輸出は衰える兆しはなく、1~10月の鋼材輸出量は前年より25%増の9213万トンに達している。環境問題等から問題のある設備は廃棄に動いているが、その分国内国外で新規の大型設備が稼働始めており、結局生産能力は増加する傾向にある。これは鉄鋼だけではなく、非鉄類等のコモデティ関連、セメント、半導体、等々国営企業中心に全ての業種に於いてシェア拡大のため国家ぐるみでキャパの拡大に動いているといってもいい。中国経済は御存知のように、かなり問題があり、1~9月の輸入が前年より4%も減少しているのに、その間の成長率がプラスだということはありえず、仮に7%の成長をしているのであれば、ロイターコアコモデティ指数が10年来の安値となるはずもない。中国の国内指標はまったく信じられないが、貿易関係は相手がいるのでごまかすことが出来ない。中国は国家100年の計で、経済、軍事等すべての面で世界一を目指しており、欧米を始め世界を騙し、脅し、あるいは友好的に周囲を翻弄しながら夢に向かってまっしぐらということであろう。中国政府はよく孔子をはじめ、昔からのことわざを使って周囲を煙に巻いているが、孔子自体が騙しの論法である。この状況は始まったばかり、世界が中国の強引な商法に苛立つまで待つしかないようである。

北九州市 解体業 石川興産