2015年12月10日より、500円値上げ。

6月27日より1万1000円下げ続けた鉄スクラップが漸く取り敢えずの下げ止まりかと言いたいところだが、中国からの安値輸出が劇的に縮小されないことには本当の下げ止まりにはならない。確かに中国の粗鋼生産は15年度8億トン強、16年予測は8億トン弱となっているが、国内需要は6億6800万トンと15年は4,8%減少しており需給のギャップは逆に拡大傾向にあり、その分輸出増が続くというマイナスのスパイラルとなっている。16年度も確かに中小鉄鋼メーカーの淘汰や環境問題により二酸化炭素排出量の多い工場の廃棄等は増加するであろうが、新規の設備も国の内外で建設されており生産量は減少しているが、キャパ的には減少しているとは思われない。又、16年度も中国経済は構造調整が続き、又米国の利上げにより、現在よりも新興国、資源国経済が悪化する可能性は大きく、鉄鋼需要は世界的に減少が予想される。 中国が進める一帯一路政策、AIIB,(アジアインフラ銀行)、IMFのSDR等で 中国の外貨準備が逆に大きく減少することも考えられ、ここ2~3年は何が起こるか判らないというのが現状である。原油相場が40ドルを割り込み下げ続けていることも資源国経済に打撃を与えている。

北九州市 解体業 石川興産