2018年8月28日より500円値上げ。

現在の価格上昇は、中国の鋼材価格上昇の影響が大きいが、もうそろそろといった状況ではないだろうか。米との貿易戦争の影響で、中国が緊急的な景気対策を打ち出したことからと、もう一つは、中国政府が環境対策で北京、天津地区を中心とした地区の高炉メーカーの50%減産による製品に対する思惑、猛暑によるスクラップ集荷量の低下等が考えられる。もう一つは違法地条鋼廃止に伴って代替として電気炉の増設が進んできたことなどが挙げられる。電気炉=スクラップであるので、価格的には、もうそろそろピークかなという感じだが、電気炉操業の増加によって、下押しても限定的と捉えられる。ただ世界的には世界一の輸入国であるトルコが米国との政治的なトラブルから貿易面での圧力を受けており、トルコリラも年初より40%も下落、貿易面と国家財政面でピンチとなっている。スクラップに関しては、トルコ向けが大きなシェアを占めていた米国内業者に跳ね返ってきており、好調であった米スクラップ業界も混乱している。従って価格も下落してきた。

北九州市 解体業 石川興産