2018年7月14日より、500円値上げ。

関東地区輸出価格の上昇により、九州地区もようやく500円の値上げとなった。ただ、依然関東と九州地区の値差は3000円あり、東高西低の状況が続いている。現況は中国の鉄鋼市況もしっかりしており、米コンポ及び中東への窓口であるトルコの市場も強基調のまま推移している。現在は米中貿易戦争が始まり、今後の状況を懸念すべき時期と思われるが、さしあたり今のところは、その影響はまだ出ておらず、まるで「嵐の前の静けさ」と思えるような小康状態で推移している。17年度の鉄スクラップの世界の貿易量も9900万トンと前年比1180万トン伸びており、18年度もインド等新興国も中国、そして保護貿易主義のアメリカの鉄鋼業界も、その恩恵を受けつつ堅調推移している。ただ、ドル円相場も保護貿易主義の影響下で、本来は円高になってもおかしくないのだが、そのリスク含みの状況下でも何故か110円台から112円台後半まで円安となっており、日米の金利差はあるものの、こんなに楽観的でいいのかなと首を傾げたくなるような展開となっている。この先、米中の動向、米通商代表部のライトハウザー代表の言動に注意が必要である。

北九州市 解体業 石川興産