2017年3月11日より、500円値上げ。

アメリカへの景気期待から、米金利が上昇しドル高となり円安が進行している。米シェールの増産で在庫が増加中の原油と米金利上昇により下落している金を除いて、素材関係全般が買われ価格の上昇が続いている。鉄スクラップもその一環の一つとして、久しぶりにしっかりとした相場付きとなっているが、現在はあくまでも思惑的な動きであり、トランプ大統領がやろうとしている大規模なインフラ投資、大規模な減税政策等「アメリカ第一主義」がこれからどのような形で具体化されて行くのかで商品相場の動きも変わってくると思われる。本日(10日)22時30分より米雇用統計の発表があるが、8日に発表された米ADP全国雇用者数では予想+19万人が、+29.8万人と大幅に上方修正されたところから、恐らく本日の雇用統計の非農業部門雇用者数予想+19万人に対してどの程度上昇するのか、失業率や平均時給がどうなるのかで、3月15日のFOMCでは3月利上げは確定的であるが、その先の利上げに付いても市場で話が出ることになる。そうなると、米金利は引き続き上昇することになりドル高円安が継続することになる。円安が進めば日本からの輸出価格も上昇することになるが、この円安への動きにトランプ政権より口先介入や貿易摩擦問題への波及等によって、円安が遮られる可能性は大である。それがなければ、昨日9日の変化日に2月15日につけた114円96銭を上回り、それがダマシでなければ上振れチャートに転換したことになる。本日10日の雇用統計次第で当面は118円66銭をめざす展開となるが、トランプさんが指を咥えて黙認することはとても考えられず難しい展開になるものと思われる。ドル高円安になるということは、それだけ米経済が強くなるという証でもあり、日本経済にも波及してくるので、安倍首相や日銀黒田総裁がめざす物価上昇率2%目標は、トランプさんによりもたらされるかも知れない。このトランプさん、私も最初はゲスな男よと毛嫌いしていたが、いろいろなトランプ本を読み漁るうちに、いやな奴だけどおもろいオッサンと思えるようになり今では一部の差別的な問題を除き、すっかりファン化しているようである。安倍さんも「日本第一主義」で一生懸命やっている人なのでトランプ大統領とフィーリングがあうのかも知れない。

(追伸)その後、雇用統計は平均時給は0.3+予定が、0.2+とイマイチであったが、雇用者数は+19万人予想のところ+23.5万人とまずまずであったので、ドル円は115円51銭まで円安が進んだが、0時前後に米ロス商務長官より「貿易に於いて日本の優先度高い」との発言で一気に警戒感が漂い114円半ばまでの円高になった。

節目である114円96銭を割ってきたことで、上昇チャートは崩れたかに見えるがさて?

北九州市 解体業 石川興産