2016年3月26日より1000円値上げ。

WTI原油40ドル前後、中国鉄鉱石56ドル前後(一時60ドル台)と思惑先行の価格帯で推移している為、中国、ロシアからのビレット、スクラップ価格が上伸。これは、偏に中国の2兆元(約34兆円)の景気対策と5度に及ぶ金融緩和政策によるもので、売られ過ぎからの自律反発の範囲内であり、実需の伴った上昇ではない。今回の上昇は中国発の投機的な資源価格上昇と原油価格が20ドル台で底入れ、40ドル台まで反発していることが大きい。そのコモディティ価格の上伸も上値圏の踊り場に到達している。この先4月にカタールのドーハで開催される原油増産凍結会議が行われる。この会議にはイランが欠席予定であり、非OPEC加盟国で今や世界一の産油国となった米国も参加しない為、実効性は疑われるが、原油価格の下支えにはなりそうだ。但し会議が決裂した場合は価格下落に繋がる。又、世界的な経済の低迷から原油の実需は減少しており、原油の非輸出国であった米国が昨年末より輸出国となっており需給の改善は今のところ期待できない。又、一時沈静化していた米国の2度目の利上げも、米経済指標の改善傾向から蒸し返されており、これが近々実行されると、資源価格の下落と中国、ロシアを含む新興国経済に負の打撃を与えることになる。

北九州市 解体業 石川興産