2015年9月10日 より、1000円値下げ。

本日の東京株式市場は、1343円高と2008年10月30日以来の大幅高となり大いに驚かされた。ここ2~3週間中国市場で売れない分、外資が東京市場で売っていた訳だが、米国市場の大幅高をみて一挙に巻き戻しの動きとなった。本日は慌てた買い戻しと、新規買いとで買われ過ぎ感が強く、明日の市場で400~500円安があっても驚くことはない。というようなリスクオン相場で本日は鉄くずの下げはないと思っていたが、さすが東鉄さん、人の行く道の裏に道があったようだ。
ここもと世界が一番心配しているのは、中国の外貨準備高がいわれている4兆ドルとかではなく、ここ何年間で世界中で資源開発等に巨額投資したものがほとんど焦げ付いたとか、1兆ドルの使途不明金が出ているとか、中国の銀行の不良債権も1%ではなく10%以上あるのではとか、疑心暗鬼は増すばかりである。GDPの成長率も7%維持の数字が出ているが、本年1~7月の輸入は前年比14%も減少しており、このGDPの伸び率と輸入の伸び率とは先進国の例からすると正の関係であり、輸入が14%も減少しているのに、GDPのプラス成長は有り得ないと言われている。中国鋼材も世界中で安値攻勢を続け、8月は973万トンと年間では1億トンを上回るペースと各地で貿易摩擦を生じさせつつある。各国で反ダンピング調査やセーフティガード適用等の動きが出ており、世界中で中国製品の洪水をせき止めるべく措置を講じ始めた。山高ければ谷深し、ビレット3万円ならスクラップ1.5万円と考えられる。

北九州市 解体業 石川興産