2015年9月4日より、500円値下げ。

とうとう特級建値で2万円割れとなった
中国が人民元の切り下げを続けており、鉄鋼製品だけでなく全ての分野で新興国中心に国内産業が打撃を受けつつある。中国の鋼材輸出は、1~6月で5240万トンと前年同月比約28%増加しており、年間では1億トンを超える状況となっている。環境規制から中小の老朽設備廃棄は進んでいるが、それ以上の規模の高炉建設も進んでおり、トータルでは生産能力は増加してきている。又、中国以外でも中国系を含む企業の製鉄所建設もあり、中国経済と同じく先が読めない状態だ。中国の安値輸出の影響はすでに新興国等では影響が出てきており、タイの鉄鋼業の設備稼働率は30%を割っているとも伝えられ、先進国でも英国にあるインドのタタ製鉄所では圧延設備の休止、米国最大手のUSスチールは高炉が1基休止し1100人の解雇を発表している。本来は中国は30%位の協調減産をするべきであるが、経済が大変調を起こしてい状況下では、とにかく輸出を増やし外貨を獲得することを優先する政策を出しており、他国領土に傲岸不遜に手を出しているのと同様、なりふり構わずの状態だ。今後各国との貿易摩擦が広がっていくことは間違いなさそうだ。今回の相場下落は長丁場と考え経営政策を切り替えることが賢明である。中国経済の減速は来年度も続きそうだ。

北九州市 解体業 石川興産