2019年6月19日より500円値下げ。

いつもと同様、世界的に価格が軟化基調となっている。米国を軸に貿易摩擦が多発しており、地政学的にも中東を中心にリスクが高まり続けている。トランプ大統領は、来年度の大統領選挙に向けてのプレゼンスを意識しての動きが多く、米国第一主義を国民に意識させる言動が多い。来年度に大統領選があることで、この大統領が自国不利となるような取り決めをするはずもなく、この状況が続くということは、世界の貿易量が減少し鉄鋼商品も米国に向くべき製品が、他国へ押し込まれることとなり、当然製品価格の下落に繋がっていくことになる。こうなると過剰な設備を増設し続けている中国のメーカーの打撃が最も大きく、いくつかのメーカーの倒産も考えられる。その期間が長ければ長い程、安値の投げ売りが長く続き、世界中の鉄鋼メーカーもかなりの打撃を受けることを覚悟していなくてはならない。月末にG20が大阪で開催されるが各国が懸念は示すものの解決への糸口は見つからないと思われる。ユーロ圏で移民排斥等の右派勢力が勢力拡大していること、英国で強硬離脱派が勢いを得ていることも、世界を不安定化し政治的、経済的にも先が見えにくい状況となっている。

北九州市 解体業 石川興産