2019年2月20日より500円値上げ。

中国の景気対策に期待しての先物価格の上昇により、世界全般の鉄鋼価格が上昇傾向となっている。明日より米ワシントンで米中貿易協議が行われる予定となっており、中国の構造問題を除いて、米国からの輸入量を増量させ、米国の中国に対する貿易赤字の縮小という面では、ある程度合意が出来ているようだ。ただ構造問題では、技術移転の強制や国有企業への補助金、知的財産の密取等々、ファーウェイ等の問題もあるように難しい問題が山積しており、短期での問題解決にはならない。また、それと同じように大きな問題は、中国の巨大債務問題であり過剰生産能力問題である。17年の中国全体の負債額は32.5兆ドル(GDP比266%)を超えており、この10年間で4.4倍もの増加となっている。外貨準備高も3兆ドルほどあるが、対外債務も1.9兆ドルあり、決して内情は楽な状況ではなくなっている。従って鉄鋼相場も一時的には、戻り相場があるものの、この景気降下が続くようであれば、外貨ほしさに、過剰な鉄鋼輸出が始まる警戒感も持っていた方がよさそうだ。全体の債務は、この倍はあるという調査機関もある。

北九州市 解体業 石川興産