中国の景気対策と世界景気の堅調さから、中国の鉄鋼メーカーがかつてない程の増産を続けており、鉄鉱石、原料炭、鉄鋼製品、ビレット等半製品、鉄鋼副資材品等すべてが値上がりしている。但しこれらの上昇も10月の共産党大会前のテコ入れであり、一帯一路や新都市建設構想に対する思惑から、先物市場で価格が急騰し、それに現物が追随するという構図となっており、ミニバブル的な様相となっているようだ。現況は景気対策等で順調推移しているように見える中国経済だが、前号で指摘しているように、中央政府、地方政府、金融機関、企業の債務は、すでに破綻しているといっていい程膨れ上がっており、米国の政治経済、米中等の貿易摩擦、北朝鮮問題等と共産党大会後の中国政府の動きによっては、ミニバブルが弾けることも十分あり得る話だ。輸出国家である日本も大きな痛手を被ることはいうまでもない。中国の1~7月の不動産販売の伸びが1年7か月ぶりの低水準であったことも頭に入れておくべきである。
北九州市 解体業 石川興産