2017年6月16日より、500円値上げ。

中国産スクラップが突如ストップした為の輸出価格上げとなっている。現在のところ一時的なものか判断はできないが、中国の粗鋼生産が5月には過去2番目の水準である7226万トンにも増え、鉄鉱石輸入も9152万トンと高水準に達しているところを見ると、転炉でのスクラップ投入率が増加していることや電気炉での使用量が増加していることが想像出来る。現在中国は景気対策の為のインフラ投資や相変わらずの不動産投資でのマンション建設等、国主導の景気対策が続いているが、車等の個人消費は伸びておらず、国の景気対策が終了する年度後半は景気の落ち込みが始まるという分析もあるようだ。又、対外的にも米国が自国の鉄鋼産業保護の為、鉄鋼の輸入品に規制を掛ける動きもあり、(鉄鋼業もアメリカ第一の公約に入る)その動き次第では中国製品のかなりの部分が米市場から締め出されることになる。それと、もっと大きな懸念材料は、その米国事態が、ロシアゲートで揺れており、トランプが目指す大規模な税制改革やインフラ投資の法案が議会を通過出来ず、7年続いた景気の拡大もこの度のFRBの3度目の利上げと共に終焉を迎えることも十分考えられる。これまで米国にけん引されてきた世界景気の拡大も秋以降かなり不透明さを増してきたと云ってもいいようだ。過去にも利上げ(金融引締め)が始まって金融相場が終了し株式市場で何度か暴落に見舞われており、今回はどうかどうも暗雲が立ちこみつつあるように思われるが、どうでしょうか。

北九州市 解体業 石川興産