No.50-遠吠え通信迷惑版

遠吠え通信迷惑版(29,2,15)

*日米同盟強化は太平洋の安全に繋がる。

 安倍、トランプの首脳会談も予想以上の上首尾に終了し、日本国民としては日米安保の第5条に尖閣諸島が適用されるということを、先日来日したマティス国防長官に続き、就任早々の大統領からも言質を取ったということは、対中戦略上、安倍首相には120点の点数をあげてもいいのではないだろうか。(前任のオバマ大統領は就任2期目の2014年になって初めて言及した。)その間、中国は東シナ海で日本に圧力を掛け続け

南シナ海では、岩礁地帯を埋め立てし軍事基地まで建設してしまった。

 日米同盟は、アジア太平洋地域に於ける平和や繁栄の礎である。東シナ海や太平洋に於いて米軍のプレゼンスを維持強化することは、地域の平和を維持させる為には不可欠なことである。そういう意味合いから、日米同盟強化は、一方的に東シナ海、南シナ海に於いて、国際法に違反して不法に侵略を続ける中国に対して大きな抑止力となることは間違いない。(安心は出来ないが)

アセリ、シットする中国。

 今回、安倍トランプ会談前に、トランプ大統領が習近平との電話会談で台湾問題について「誰が一つの中国と認めた」「一つの中国を認めるのは中国次第だ」との前言を翻して「一つの中国として認識」と発言した。これを言わせたのは娘婿のクシュナー氏と言われるが、裏では、中国は懸命に日米より早く米中会談をとロビー活動をしていたが、叶わず、クシュナー氏を通じせめて「一つの中国」を認めさす発言をさせたものと思われる。安倍トランプの蜜月ぶりにシットする大年増という感である。

中国メディアでは。

 中国メディアでは、今回の安倍トランプ会談を、安倍が中味のないお土産外交をしていると揶揄している。又、中国を日米共通の敵としょうとする安倍のたくらみは失敗したと報道している。これまでも中国からの報道等は、大嘘や、こけおどし的なものが多く、まったく大人げない幼稚なものが多い。(私の迷惑版程度のものかな)中国の戦略は多くは孫子の兵法からのものが多く、基本は「戦わずして勝つ」から「世論戦」「法律戦」「心理戦」からなり、嘘を世界に向けてぬけぬけと報道するのも、その一つの戦法である。何はともあれ、トランプ政権は対中強硬派が揃っており、中国もオバマ政権に対してとっていたような舐めた行動は出来なくなる。

*トランプ大統領とは。

 トランプはこれまで「はったり」「恫喝」「抱き込み」等で家業である不動産業の業績を伸ばし、40代でニューヨークの中心地のマンハッタンに、トランプ不動産の象徴である「トランプタワー」を建設し若くしてアメリカンドリームを体現した人物として、テレビ番組のMC等で人気を博し有名人の仲間入りした。現在トランプ本が多く出版されているが、中でもお薦めは長年トランプの部下としてアトランテックシティのカジノ「トランププラザ」の経営者として貢献した、ジョン・オドンネル著「ドナルドトランプ破廉恥な履歴書」がおもしろい。最後はトランプと喧嘩別れし、「絶対こんな男を大統領にしてはいけない」と本の見出しにも書かれているが、これほど、人間としての欲得にはっきりしている人も珍しく、上司としてはとてもついていけないが、外から見る人間性は笑える部分が多く、本を見る前より好きになったかも知れない。

 我が安倍さんをもてなしてくれたという面もあるが、私も超単純人間なので共感したのだと思う。

*日本経済は、TPPは。

 ともかくトランプの政策により、日本の輸出産業が過度な円高で打撃を受けたり、アメリカの孤立主義により日米間に空白が生じたりしての経済への悪影響は懸念が若干薄らいだ状況ではあるが、、今後は米国内での経済状況次第で貿易問題(為替問題)再燃ということも十分考えられる。今後、日米の経済問題は、麻生副総理・財務大臣とペンス副大統領に委ねられるが、一旦トランプ大統領が離脱表明したTPPも米国の国益に適うということが、大統領自身が理解出来れば再交渉ということになる。

*アメリカファースト(円安にはなりにくい)

 どちらにしてもトランプ政権は「アメリカファースト」を掲げた政権であるので、大幅減税を含めた大規模経済政策では、ドル高要因となるが、貿易面だけみると、ドル安が望ましいという政権側の意向が反映されることになるので日本が期待しているような「円安相場」にはなりにくいと思われる。

 但し、米景気は上昇するので米インフラ投資、IT関連、新幹線等々、日本企業の活躍の場は増えそうだ。日本企業は恩恵を受け、日米とも株式の上昇は期待出来そうだ。

*ガンバレ安倍さん。

 それにしても安倍さんの頑張りには感服ですな!。ロシアのプーチン、アメリカのトランプ、フィリッピンのドゥテルテと強面指導者達と友好外交を築ける等中々出来るものではありません。戦後の首相としては、政治的には吉田さん(麻生さんの祖父)、岸さん(安倍さんの祖父)、佐藤さん(安倍さんの大叔父)、経済的には池田さん、田中角栄さんと名宰相といわれる方々に引けをとっていない活躍だと思われますがどうでしょうか。世界の嫌われ者、厄介者の中国からの嫌がらせや、圧力のなかで懸命に頑張っている姿は尊敬に値します。ガンバレ安倍晋三、皆で応援しましょう。

*米中もし戦わば~大統領補佐官(国家通商会議議長)~ピーター・ナバロ著

 (解説)日本の安全をどう守るか。~防衛省防衛研究所~飯田将史

 日本の自衛隊がソ連軍による上陸を念頭において、北海道を中心にして展開していたのは今は昔の話である。現在、陸海空の各自衛隊は、東アジアの海洋でプレゼンスを強化している中国軍を睨みつつ、南西地域に重点を置いた展開を推進している。本書は、近年中国の海洋進出にともなって、変化する太平洋地域の戦力バランスを分析しながら「米中戦争はあるか」「あるとすれば、どのように防ぐことが出来るか」等論じている。 

 

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