令和4年8月30日より2000円値上げ。

8月反発に転じ6500円の上昇となって来た。24000円の値下げから27%アップとなったことになる。ロシアがユーロ向け天然ガスの供給を絞っていることから、価格が高値に張り付いているが、原油を始めコモデティ関連等は高値より10%~20%の値下がりとなっており、むしろインフレはやや落ち着き気味である。前にも述べたが中国、米国の住宅着工は下降しており、消費者購買指数関連も資源高によって上昇しているだけであり、ユーロ経済のリセッション傾向も含め、世界的に景気は下降傾向と見ていいと思われる。
これらのことから、ウクライナ紛争により、天然ガス関係は高止まりが続くが、最大の原油の消費国中国、米国、そしてユーロ圏の不況による原油需要が減少傾向となると、原油価格の戻りも限定され、コモデティ価格の戻りも限定されることになる。先日、首相が休止原発の再稼働等に言及していたが、日本だけでなく世界的に脱炭素化が進む中、最もクリーンなエネルギーとして原発の見直しが始まっている。天然ガスの供給不足を補うためにも、インフレから世界の人々を守るためにも、今はこの選択しかないと思われる。世界の鉄鋼生産の50%の中国の製品市況が伸び悩んでおり、中国の国内需要不足を補うため、ジワリ輸出量が増えて来ていることも、鉄鋼市況を冷やす材料となりそうである。

北九州市 解体業 石川興産