マーケットトピックス H30.7.3

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 今,何故マーケットトピックスの配信をするのかというと、われわれ業界の相場も年々国際化しておりマクロの政治経済の動きを把握しておかないと相場の見方を誤ることになるからである。数年前まではアメリカがくしゃみをすれば日本が風邪をひくと言われたように、米経済イコール日本経済であったが、昨今は中国や新興国が力をつけ、ユーロ圏も一大勢力として世界全体の政治経済を常に掌握していなければならなくなった。その中で確認しなければならないのは、原油相場であり資源価格あり、ニューヨーク、ロンドン、上海等の先物価格であり現物価格然りである。又、先進諸国の金融政策、株式市場、為替市場とすべてが相場と繋がっており世界経済のIT化と共にグローバルでダイナミックな市場と化しているのである。

現在の世界の政治経済はトランプというそれこそ「トランプカード」のジョーカーみたいなリーダーが登場しますますと混迷の度合いを深めている。火薬庫とかしている中東地域、これから更に複雑化しそうな米中を始めとする貿易戦争と覇権争い等、政治経済の情報なしでは先行きの見通しなどは語れないのである。このマーケットトピックスで皆さんと勉強しながらハッピーな選択出来ればよりウィンウィンな関係を築けると思われる。

為替、円が重たい。本来は米利上げ加速で、もう少し素直に円安に向かってもいいところだが、貿易戦争リスクによる安全資産としての円買い(円高)もあり、又、IMF(国際通貨基金)が貿易戦争激化により来年度は世界経済が停滞するという見方を示した為、来年の米利上げは見込めない、マーケットの混乱もあり有事の円高も考えられる状況となっている。

*1930年代の世界恐慌時代、米国は保護貿易主義にはしり、2万品目の輸入関税を平均60%に引き上げ、その結果3年で米国の輸出は半減した。米英独の失業率は一時20%を超え、第2次世界大戦の要因の一つにもなった。

*中国、人民元の下げは戦略的か。中国は米国の輸入関税引き上げに、報復関税と人民元安で対抗始めた。ドル人民元相場は、11日連続安となり、3月高値6,2354人民元から、6,62445人民元まで下落した。米との貿易戦争の対抗策と見られるが、人民元安は資金の海外逃避(キャピタルフライト)に繋がり、2015年の人民元切り下げ時には、中国の外貨準備高が、1兆ドルも激減した経緯があり、中国にとって諸刃の剣といえる。

*米中貿易戦争と金融政策の変化で銅価格(ドルベース)が年初より約9%安となり金等の値下がりも続いている。新興国経済もこの貿易戦争と米利上げによるドル高で資金が逃げ出しており、アルゼンチンペソが3割下落、トルコリラも2割前後下げている。アジアもフィリッピン、タイ、インドネシア又中国株の安値が続いている。