2016年2月16日 より、宇都宮工場500円値上げ。

関東地区の輸出価格上昇による価格調整である。いつものように大勢に変化はなく、世界的に株式、為替が大きく乱高下する中、WTI原油価格が20ドル台に入る等、世界全体が景気の先行きについて萎縮し動揺が収まらない状況となっている。この景気の低迷の源泉は最早ブラックボックスとなっている中国経済の不透明さであり、それを後押ししたのが米国の金融政策の緩和策から引締め策への転換である。さらに中近東地区の地政学的リスクの増大であり、それに最近は低レベルの米大統領選もリスクとなってきたようだ。このような複合的な要因が絡み合っての経済混乱が生じている為、一朝一夕には、その混乱が収まるものではない。又、その震源地である中国では産業構造の転換に力を注いでおり、その結果以前のように資源の爆買いも期待できず資源国経済は長期の低迷、経済の破綻も考えられる。従って、先進国経済も金融機関中心に大きな影響を受けることも考えられ、それが又先進国の株式の下げに繋がっている。今回の不況は以前の様に米国の大規模な金融緩和、リーマンの時には中国の50兆円にも上る景気対策等をとれる国もなく、今月上海で開催すG20でどのような話となるのか要注目である。

北九州市 解体業 石川興産

2016年2月11日より宇都宮、田原工場500円値上げ。

中国の輸出攻勢は続いており大勢に変化はなく地域情勢による調整である。昨年12月量的緩和から利上げに舵を切り替えた米国であるが、中国発の世界的な経済下降局面での利上げは新興国、資源国にとっては更なる打撃となって、より経済的に追い込まれる状況となって米国経済にも跳ね返って来ている。昨日のFRBのイェレン議長の議会証言では利上げは機械的に決めるものではないと、3月の利上げに否定的な発言であった。その事実上利上げ見送り発言により、これまでリスクオフの円買いで円高になっていた円は、この発言で更なるドル安円高の動きとなり今朝は113円台前半まで円高が進んだ。我が国にとっては痛い痛い円高への巻き戻し相場が継続中である。資源安で資源国から先進国へのマネーの移動は136兆円と試算されており、うち日本は20兆円程の恩恵があるらしいが、どこかで停滞する経済と資源安に歯止めがかからないと、いつまでもリスクオフの円買いが続き、折角アベノミクスで20年ぶりに復活しかけていた日本経済がおかしなことになりそうである。現在40ドル前後の鉄鉱石価格が35ドルに下がるとビレット244ドル、鉄スクラップ13000円という試算もある。

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