2019年2月22日より500円値上げ。

海外相場との価格スプレットの埋め立て相場で500円刻みの上昇となっている。ただ、ご存じの通り中国経済の下降が始まっており、3月の全人代での景気対策がどのようなものとなるのか。米中の貿易協議の着地点がどのようなものになるのか。これからの世界経済を左右する大問題となりそうである。現在の状況は、その景気対策に対する思惑的な先物主導の上昇相場であり、昨年10月よりの下げ相場の反転相場ではあるが、米中貿易問題の妥協点は中国にとって不利な合意となるのは間違いなく、巨額な債務を抱える中での景気対策も限られたものとなりそうである。また、気になるのは、オーストラリアに対する報復的な豪州原料炭の全面輸入停止措置であろう。中国の太平洋に対する強引な進出に対して、日米豪と英仏も相当な危機意識を持っており、豪州もファーウェイに代表される5世代移動通信システムの排除や中国の不動産デベロッパーの富豪の永住権はく奪、入国禁止等、豪州や南太平洋に進出する中国資本に対して脅威と警戒感を増して来ていることからの措置と思われるが、その反省もなく、即座に輸入禁止措置を取るなどとは、各国の中国に対しての警戒感を増幅させるだけのことである。好調であったアジア諸国も中国向け輸出が減少してきており、先行きに不安感が増してきつつあるようだ。

北九州市 解体業 石川興産