2016年12月15日より、1000円値上げ。

 原油、原料炭等の値上がりから、世界的に商品相場の上昇が続いている。特に中国では、不動産や個人消費の好調さが続き、鉄鋼の生産量も11月の粗鋼生産量が9か月連続増の6629万トンとなって来ている。半年前までは国内需要の落ち込みから操業を停止するメーカー等も多く出ていたが、国の財政出動によるインフラ投資等により鉄鋼需要が回復、先物主導による価格上昇もあり、世界の鉄鋼関連全般が堅調な推移となっている。中国は国内的にも鉄鋼在庫が底を付いていたこともあり、価格に弾みが付いた部分もある。又、先高を見込んで過剰生産や過剰在庫といった需要の先食いの動きも多く見られ、またかといった処である。今回の相場は、中国の財政投資に先物主導で価格上昇が始まったが、その後米国次期大統領にトランプが決まったということで、更なる弾みをつけたといったところだ。トランプの企業減税、10年間で10兆ドル(1100兆円)にも上るインフラ投資等まだ決まった訳ではないが、好調な米国経済をさらに上昇させようとする政策に、世界の投資家が好感し動き始めた。(判らないところがいいらしい)中国経済は11月の個人消費が前年同月比10.8%増となり、今のところは好調さを維持してはいるが、(11月は独身者の日のインターネットでの爆買いや年末までの小型車減税の駆け込み等があった)一方、資本流出、不動産バブル、過剰債務、元安による物価上昇と無視出来ない問題も多くあり、又、鉄鋼の需要の先食い等の過剰生産等も始まっており、この先、米利上げが続くようだと、株式や不動産の暴落に繋がり中国経済は大打撃を受けることになる。

北九州市 解体業 石川興産