2016年11月11日より1000円値上げ。

 経済成長等の鈍化から懸命な景気対策を取っている中国の先物市場より鋼材価格が上昇、公共工事の増加、車購入に対しての税制面の補助等により現物市場の動きも底堅く推移し、これが国際的な鉄鋼市場にも波及効果を生んでいる。中国の鉄鋼メーカーも価格上昇により生産量を増加させてきており、鉄鉱石輸入量も1月~9月で8億4330万トンと前年比9%増となっている。従って鋼材輸出も徐々に増加傾向にあり、輸出促進の為に人民元安を黙認する政府の政策もあり、輸出採算は好転している模様だ。従って価格上昇は比較的短期で終わる可能性もあると思われる。米に思いも依らなかったトランプ大統領の登場、まったくの未知数であるが、「アメリカ第一」で白人層の大きな支持を得ただけに、法人税減税、インフラ投資、軍需産業の活性化等で米景気はそれなりに特需で上向いてくるものと思われる。また、国内産業保護の観点から、日本、中国等の輸出企業は思わぬ難題を突き付けられる可能性もある。何故か為替は円安となり、株価は、一挙に反転してきたが、果たしてどうか本当に未知数である。市場はどうもレガノミクスの再来を期待しているようだ。

北九州市 解体業 石川興産