2015年12月15日より500円値上げ。

輸出価格上昇の為の価格調整だが、価格をリードする米国内価格は、すでにトルコ向け等は値下がりに転じており、国際価格の調整はとりあえず終了か。あとは米国に寒波でも来て荷動きがストップするなどしない限り、最近のコモデティ価格を見るかぎり難しい情勢である。いつもの如く価格を支配しているのは中国の動向であり、その中国はとみると、過剰設備と過剰債務を山ほど抱えたまま、年を越すことになりそうだ。決まっていることは、全ての分野で国営企業を強化して国際競争力を高めること、国内の落ち込みを海外に活路を見出すこと、この動きはすでに輸出関税の引下げという面で動き始めており、これにさらに人民元の引き下げが加わってくるものと思われる。そうなるとコモデティ関連すべてが、当面の間大きな影響を受けるものと思われる。一帯一路、AIIB、IMFのADR引出し権とこれらをフルに利用しながら、なりふり構わずの動きが、来年度も相場をかき乱していきそうだ。いえるのは中国の外貨準備高は間違いなく減少を続けており、国及び企業の債務は増え続けていること、その資産側にあるのは空洞化しているインフラ投資と過剰設備である。これらは利益を生まない砂上の楼閣でしかない。

北九州市 解体業 石川興産