2015年10月7日

6月27日より3ヶ月で1万円の値下がりとヤード業者には痛い値下がりが続いている。その元凶である中国は、何しろ鉄鋼の過剰生産能力だけでも4億トンからあり、それにも拘らず、まだ国の内外で高炉等の建設や計画をしている模様でもあるし、政治経済とも自分本位の本当に厄介な国である。2014年で中国の総債務は149兆元(約3000兆円)もあり、15年度は、更にさまざまなマイナス要因も発生し、増大していることは間違いない。シャドーバンキングの破綻、不動産関連の破綻、自動車生産(乗用車前年同月比26.3%の落ち込み)の落ち込みと、とにかく全ての産業に於いての落ち込みが伝えられ、鉄鋼製品も国内で余剰となる分、輸出に振り向けている。世界経済も中国経済の落ち込みがコモデティ商品中心に如実に表れており、特に新興国、資源国はドル高自国通貨安も含めて深刻な状況となりつつある。その中で安価な中国製品が大量に流入してくるものだから、ボチボチと不況型倒産が増加しつつある。好況時、先進国から新興国、資源国に流れていた資金の流れが、数ヶ月前から逆の流れとなっており、これが新たな金融危機となりつつある。今回はかなり長いトンネルを覚悟しなくてはならないのかも知れない。

北九州市 解体業 石川興産